梅屋の梅干しができるまで

日本一の梅の産地、和歌山県みなべ・田辺地域。温暖な気候と豊かな自然環境の中ですくすくと育つ梅は、古くから日本人の生活に寄り添ってきました。当ページでは、梅干し専門店「梅屋」が厳選した南高梅の美味しさの秘密を、その生産過程や品種の特徴と共にお伝えします。

日本一の梅の里 みなべ・田辺

和歌山県の中でも、特に梅の生産が盛んなのが、みなべ町と田辺市を合わせた「みなべ・田辺地域」です。温暖な気候と、紀伊山地から流れ込む清らかな水、そして水はけのよい土壌といった、梅栽培に最適な条件が揃っています。

この地域では、県全体の生産量の約70-80%もの梅を生産しています。山間の斜面を利用した広大な梅林は、日本の原風景を思わせる美しい景観を生み出しています。

和歌山県が育む多様な梅の品種

日本の年間梅生産量の約6割を占め、まさに「梅の王国」と呼ぶにふさわしい和歌山県。黒潮の温暖な気候と、紀伊山地の豊かな自然環境に恵まれたこの地は、古くから梅の栽培が盛んに行われてきました。
和歌山県では、様々な品種の梅が栽培されています。
梅屋の梅干しは、和歌山県みなべ町・田辺市を中心に栽培されている南高梅を使用しています。

南高梅(なんこううめ):南高梅は、樹勢強健・豊産で梅酒・梅ジュース用の青梅として、また、梅干用の漬け梅としても適しており、梅の実に美しい紅をさすのが特徴です。

古城梅(ごじろうめ):古城梅は、発芽・開花は他の品種に比べ遅れるが、収穫期の早いのが特徴。 樹勢強健、耐病性が強く、果実は極めて美しい梅で主に梅酒、梅ジュース に用いられます。

小梅(こうめ):梅の品種の中で最も早くに収穫される。「白王」「紅王」などの品種があり、小梅の漬け梅として用いられます。

梅の栽培から出荷まで

美味しい梅を育てるためには、農家の方々の長年の経験と丁寧な作業が欠かせません。

開花:2月中旬

一年を通して温暖な気候の和歌山県。
県中部のなだらかな山々では梅の花が見頃を迎えます。

収穫準備:5月中旬

梅畑けでは収穫用の青いネットが敷き詰められます。

収穫時期:5月中旬~6月下旬

梅の収穫方法には、木になっている梅を直に収穫する「手どり梅」と、完熟して落下した梅を収穫する「拾い梅」があります。みなべ・田辺地域の南高梅は一般的に「拾い梅」で収穫します。完熟の梅を原料として使用することで、皮が柔らかく肉厚な梅干ができ上がります。

塩漬:6月下旬

収穫した南高梅を丁寧に水洗いし、生梅100:塩20の割合で塩漬けをおこないます。
漬け込み期間は約1~2ヶ月。

天日干し:7月下旬

じっくり漬け込まれた梅を、真夏の太陽の下で、梅の実全体が乾燥するよう手作業で丁寧に梅を返しながら天日干しします。(3~4日間)

選別:7月下旬

選別基準に従ってサイズ、等級を分け指定のタル(10kg)に入れられます。

洗浄・漬け込み

干し上がった梅干しを丁寧に水洗い。
梅屋秘伝の調味液でじっくり漬け込みます。

出荷準備

おいしく漬け込まれた梅干しを、梅屋のスタッフが一粒一粒真心を込めて詰めていきます。
そしてお客様の元へお送りいたします。

梅屋がこだわる南高梅

梅干し専門店「梅屋」では、高品質な南高梅を使った梅干し作りに日々取り組んでいます。その中でも特に大切にしているのが、地元の梅農家さんとの連携です。

長年、土壌作りからこだわって梅を育ててきた農家さんから仕入れた梅(白干し梅)を丁寧に加工しお客様にお届けしています。

梅干しは、日本の伝統的な食文化の一つであり、健康にも良いと言われています。梅屋の梅干しは、ご飯のお供はもちろん、様々な料理にも活用できます。

和歌山の恵みである南高梅の魅力を、ぜひ梅屋の梅干しを通じて味わってみてください。